遺言イメージ

遺言ノートを書いてみる

市販されている遺言ノートというものをデパートの文具コーナーで見かけたので、つい買ってみた。
自分はまだ40代の男性で、多少身体の衰えを感じることはあるものの、とりたてて健康に不安があるわけでもないが、まあ遊び半分でやってみるのも面白いだろうというと思って買ってみたのだ。
書式にそって遺言を書いていく。
財産が大してあるわけでもないので、資産に関する事柄はすぐに整理できた。
株式の整理や生命保険などの扱いも割と簡単に整理できた。
次は家族へのメッセージを書いていく。
両親や妻、子供はもちろん残す。
こちらは割と簡単だ。
財産の扱いや連絡先のことなど事務的な事はすぐに済む。
妻には子供を頼む、子供には妻に迷惑を掛けるな、両親には先立つ不孝を謝るといった感じだ。
別に病気ですぐ死ぬわけでもないし自殺するわけでもないので、書いていて妙な感じになる。
それでも書いているうちにありきたりだが家族の大切さに気がつく。
整理していくうちに、妻にはもっと旅行にでも連れていくべきだとか、親にももっと何かしてやらなければとか、子供にはもう少し何か資産を残せないかとか、いろいろなことが浮かんでくる。
こうしたことは普段考えないから、今の家庭環境を見直すいいきっかけになると感じた。
ある程度書き終えた後、次に友人や会社関係へのメッセージを考えていく。
会社関係は割と事務的に済ませられるので楽だ。
もちろん仕事にかかわることを書くわけにもいかないので、もし死んだら取引先のどこそこに迷惑がかからないようにとか、そうした簡単な指示をまとめるだけだ。
あとは会社の上司や同僚へのメッセージ。
こちらもまあ、無難にまとめられた。
問題となったのは友人関係だ。
さてどの範囲まで書いたらよいのやら、頭を抱えてしまう。
高校や大学時代の友人などは、連絡先も判らないものも多い。
そうした友人の連絡先を調べたり整理するだけで随分と時間がかかってしまう。
そうしているうちに自分も年をとったなあと感じてしまう。
遺言状がまったくいらないわけでもないのだなあとも思ってしまうのだ。
書いているうちに、高校や大学以外の友人に思いをはせると、そういえばあいつはどうしているのだろうとか、あいつにも連絡が必要だなとか、懐かしい思い出がよみがえってくる。
そうした事柄を考えながら、はたして本当の遺言状を作るときには、どれだけの人にメッセージが残せるのだろうかと考えてしまう。
ノート一冊で済まないくらいに人生を楽しみたいものだ。

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